2-S-10 瀬戸黒釉

美濃・瀬戸地方で焼かれてきた焼きものの一つ。焼成が完了した時点で、窯から引き出し急冷させることで艶消しの黒色に発色させる釉薬。瀬戸黒釉は、2-S-5 黒織部釉と並び、急冷させた焼物は引き出し黒、窯の中で自然に冷ませた焼物は置き黒と呼ばれます。素朴な絵付けと合わせたり、口縁を歪ませたダイナミックな茶碗が多く見られます。

 

比重 50~60

適正温度 1200~1250℃

 

素焼きのかけらを3秒浸して1mm程度の厚みがつくように、釉薬1kgに対して800~1000ml程水を加えて下さい。水で溶く際には、一気に水を加えるのではなく、少なめに注ぎ、よく混ぜながら徐々に加水するとダマになりにくいです。

 

写真=

左上・赤土還元 右上・白土還元 左下・赤土酸化 右上・白土酸化

 

 

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