2-S-12 志野釉

美濃を代表する焼物の一つである志野焼きの釉薬。できれば薪窯か、またはガス炉での長時間還元焼成が好ましいです。志野焼といえば鬼板を素地全面に施して鼠志野としたり、素朴な絵付けと合わせたりと自由な作風がみられます。古くから美濃地方では、新五斗蒔土や、火色が出やすいもぐさ土が素地として使われています。志野釉の特徴であるピンホールを出すためには、年度を削る際に竹ベラを使用し、釉薬は厚めにかけましょう。

 

比重 55~65

適正温度 1230~1280℃

 

素焼きのかけらを3秒浸して1mm程度の厚みがつくように、釉薬1kgに対して800~1000ml程水を加えて下さい。水で溶く際には、一気に水を加えるのではなく、少なめに注ぎ、よく混ぜながら徐々に加水するとダマになりにくいです。

 

写真=

左上・赤土還元 右上・白土還元 左下・赤土酸化 右上・白土酸化

 

 

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