李朝時代に焼かれた高麗茶碗の一つである伊羅保の釉薬。ザラザラついた表面に、色ムラのある表情が特徴です。黄色地に淡緑や淡茶の変化がみられる落ち着いた色調の伊羅保釉。釉が厚すぎると、表面が曇るので厚みに注意して下さい。
比重 45~55
適正温度 1200~1230℃
素焼きのかけらを3秒浸して1mm程度の厚みがつくように、釉薬1kgに対して800~1000ml程水を加えて下さい。水で溶く際には、一気に水を加えるのではなく、少なめに注ぎ、よく混ぜながら徐々に加水するとダマになりにくいです。
写真=
左上・赤土還元 右上・白土還元 左下・赤土酸化 右上・白土酸化